🟦 導入|インデックス積立は“資産の土台”を築く戦略
投資信託は、僕にとって“資産の土台”を作るための方策です。
そして、人間が経済活動を続ける限り、世界経済は長期では成長し続ける──つまり 意図的に経済を停滞させるインセンティブはない。
この前提に立つと、インデックス投資は「退屈だけど最強」だと気付かされます。
- シンプルに世界全体の成長に乗る
- 仕組み化しやすく、放っておける
- 長期で複利を最大化しやすい
かつて僕は、毎日チャートに張りついて個別株の値動きに右往左往していました。しかし**積立という“自動で増える仕組み”**を手に入れてからは、本業・副業・趣味に集中できるようになり、メンタルも時間も安定。
だからこそまずは “守りのエンジン” として インデックス積立を最優先。
そのうえで“攻め”として個別株・仮想通貨を楽しむのが僕の流れです。
★ 積立を始めて感じた3つの変化
変化 | 具体例 |
---|---|
時間が浮く | チャートを眺める時間が激減し、本業と副業に集中できる |
メンタルが安定 | “世界経済を買う”と決めているので短期変動で焦らない |
お金の使い方がクリアに | 生活費は「残ったら投資」ではなく「投資した残りで生活」へ発想転換 |
🟦 買っているファンドと毎月の配分
まず、大前提として僕自身はSBI証券で新NISA口座(旧NISAの口座含む)を開設しています。そのため、購入できる投資信託商品もSBI証券で購入可能なものを記載しています。
🏷 つみたて投資枠(毎月 100,000円)
ファンド | 積立額 | 信託報酬* | メモ |
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 50,000円 | 0.0938%前後 | 米国・S&P500連動 |
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 40,000円 | 0.1133%前後 | 通称「オルカン」 |
ピクテ-iTrustインド株式 | 10,000円 | 0.15〜0.20% | 新興国インド株 |
🏷 成長投資枠(毎月 50,000円)
ファンド | 積立額 | 信託報酬* | メモ |
SBI-SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド | 10,000円 | 0.15〜0.20% | インド株・Nifty50連動 |
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 20,000円 | 0.1133%前後 | オルカン追加枠 |
三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 20,000円 | 0.0938%前後 | S&P500を補完 |
毎月合計:150,000円
*信託報酬は2025年6月時点の公表値(税抜)。
🟦 なぜこの3本?──僕の選定ポイントを“もう一段”深掘り
- 国・地域を選ばない分散力
└ 先進国83%・新興国17%と1本で世界マルチポートフォリオ - 純資産総額が右肩上がり
└ 2年間で約1兆円→2.5兆円に増加※ - 信託報酬0.113%台と最安クラス | – 直近12カ月リターン:+28%
- 5年間の標準偏差:約17% | | S&P500(米国株式) |
- 世界時価総額の約6割を占める米国に集中
- IT・半導体比率が高く、生成AIブームの恩恵
└ セクター構成:情報技術28%、通信8%(2025/5時点) - 長期平均年率リターン7〜10%で“実績が説得力” | – 過去10年トータルリターン:+219%
- EPS成長率10年平均:+12% | | インド株インデックス |
- 人口ボーナス:2030年代に米国GDPを抜く試算※
- Nifty50構成比:IT16%・金融36%で“新興×金融テック”
- 先進国と相関が低く、ポートフォリオのリスク緩和に有効 | – IMF予測:2024–30年GDP成長率6〜7%
- 過去5年Nifty50リターン:+83% |
※データ出典:MSCI、NSE、IMF World Economic Outlook 2025
ポイント: 世界全体・米国・新興国“伸びしろ”の3レイヤーに投資して、分散しつつも成長エンジンを確保しているイメージ。
🟦 新NISAの使い方|つみたて枠10万円+成長枠5万円
枠 | 年間上限 | 僕の設定例(月額) |
つみたて投資枠 | 120万円 | S&P500 5万 / オルカン 4万 / インド株 1万 |
成長投資枠 | 240万円 | オルカン 2万 / S&P500 2万 / インド株 1万 +一括入金180万 |
ポイント:まずつみたて枠を満額利用 + 年始に用意できるまとまったお金を成長投資枠へ→ 余った成長投資枠はつみたてしながら枠を埋める。
🟦 ファンド選定で重視する3つの軸を“数字”で納得する
軸 | なぜ重視するか | 具体チェックポイント | 実データ例* |
① 信託報酬の安さ | 長期になるほどコスト差が複利で効く | ・年0.20%以下が目安・運用会社が継続的に引き下げているか | オルカン:0.1133%S&P500:0.0938% |
② 純資産総額の伸び | 純資産が少ないと繰上償還のリスク/スプレッド拡大 | ・純資産500億円が一つの安心ライン・直近1年で資産が増えているか | オルカン:約2.5兆円(+1.5兆/2年)S&P500:1.9兆円 |
③ 指数のわかりやすさ | 情報量が多く、長期データが公開されているほど安心 | ・世界的に採用されるメジャー指数か・構成銘柄やリバランスルールが透明か | MSCI ACWI:2,800銘柄以上S&P500:上位米国500社Nifty50:大型50社 |
*データは2025年6月時点。出典:運用会社開示資料、Bloomberg
✔︎ 投資初心者でも“数字で比較”すると、良ファンドは絞りやすい
- コスト×資産規模×指数の透明性 を三位一体で見ると、実は選択肢はそこまで多くありません。
- 僕が選んだ3本は、この3軸すべてで上位水準だからこそ「土台」に採用しています。
🟦 競合ファンド比較|数字でわかるコスト&実力
ファンド | 信託報酬* | 実質コスト** | 純資産総額 | 特色 |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オルカン) | 0.1133% | 0.154% | 2.5兆円 | 1本で全世界 |
楽天・プラス・オールカントリー | 0.0561% | 0.098% | 2,100億円 | 最安水準オルカン対抗 |
SBI・V・S&P500 | 0.0938% | 0.137% | 1.9兆円 | Slimと並ぶ米国株最安 |
楽天・プラス・S&P500 | 0.0770% | 0.120% | 1,500億円 | 2025新設の低コスト型 |
SBI・iシェアーズ インド株式 | 0.3138% | ― | 380億円 | Nifty50連動・最安インド株 |
iTrust インド株式 | 0.9828% | 1.10% | 943億円 | アクティブ寄りの老舗 |
*税込・2025年6月現在**運用報告書ベースの概算コスト
🟦 リバランス&取り崩しプラン
🔄 年1回リバランス(1月)
チェック項目 | 基準 | 行動 |
目標比率との乖離 | ±10% | 売却/買い増しで調整 |
NISA非課税枠 | 埋まるまでは売却しない | 節税メリットを最大化 |
乖離=現実比率−目標比率。例:目標40%→現実50%は+10%乖離で調整対象。
💰 60歳からの取り崩し|4%ルールで年間300万円
年齢 | 残高想定* | 取り崩し額 (4%) |
60歳 | 7,500万円 | 300万円 |
70歳 | 6,600万円 | 300万円 |
80歳 | 5,400万円 | 300万円 |
*年3%運用継続を仮定した概算
🟦 よくある質問(FAQ)
Q | A |
円安・円高は気にする? | 長期では企業成長がリターンを左右。為替は平均回帰+配当再投資で相殺を期待。 |
今から始めても遅い? | 複利は“期間×額”が鍵。未来の自分が「当時は安かった」と言うのが投資あるある。 |
毎月15万円は多すぎ? | 生活防衛資金を確保し、余剰を最大化した結果。まずは1万円でもOK—習慣が最重要。 |
乖離10%ってどのくらい? | 目標40%→実際44%なら+4%、50%なら+10%。±10%超なら調整。 |
🖼 実際のNISA運用スクリーンショット(SBI証券)

※2025年6月22日時点。評価額・損益は日々変動します。掲載は特定銘柄の推奨を目的としません。
🟦 複利シミュレーション
月15万円×年5%で30年運用した場合、最終評価額は約1億2500万円に
🟩 まとめ|“守り”を固めて“攻め”へ──二段ロケット戦略
フェーズ | 目的 | 投資対象 | メリット |
守り(エンジン1段目) | 生活防衛+資産の基礎成長 | インデックス積立 | ・放置で複利が働く・心理的ストレスが低い |
攻め(ブースター2段目) | 土台超えリターンを狙う | 個別株・ETF・仮想通貨 | ・成功すればα獲得・投資そのものを楽しめる |
比率ルール:守り8 : 攻め2(評価額ベース)30万円ルール:個別株の追加資金は入れず、リターンで勝負。
次回は“30万円ルール”で挑む個別株投資のリアルを公開予定!
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