はじめに|純金積立ってどこでやるべき?
「純金積立って、証券口座と田中貴金属みたいな専門業者、どっちがいいの?」
金への投資を始めようと思ったとき、まず迷うのが「どのサービスを使うか」です。
私自身、最初はSBI証券で金ETFの積立を検討していましたが、定額積立に対応していないことを知り、最終的には「SBI証券の純金積立サービス」を選びました。
(現在は定額積立対応済みです)
本記事では、純金積立を始めたい方に向けて、証券口座と貴金属業者の違い、手数料、売却時の税金などを分かりやすく解説します。
純金積立の主な方法は2種類
純金積立の方法は、大きく分けて以下の2種類があります。
種類 | 主な特徴 | 代表的なサービス |
---|---|---|
証券口座を使った積立 | 金ETFまたは現物積立が可能。投資と一元管理できる | SBI証券、楽天証券、マネックス証券など |
貴金属専門業者を使った積立 | 純金の現物を毎月一定額で積み立てる。現物引き出しがしやすい | 田中貴金属、三菱マテリアルなど |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的に応じて選ぶことが重要です。
証券会社・業者別の手数料比較
実際に利用できるサービスごとの手数料比較は以下の通りです(2025年7月時点の情報)。
サービス | 月額手数料(税込) | 積立額の目安 | 現物引出の可否 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 1.65% | 1,000円〜 | 不可(売却は可能) | 証券口座と資産一元管理が可能。 |
楽天証券 | 1.65% | 1,000円〜 | 不可 | 楽天ポイント付与対象外。 |
マネックス証券 | 1.65% | 1,000円〜 | 不可 | 外貨建て金投資もあり。 |
田中貴金属 | 2.75%(税込) | 3,000円〜 | 可(手数料別途) | 現物の引出・受取が可能。信頼性の高さが強み。 |
三菱マテリアル | 2.75%(税込) | 3,000円〜 | 可(手数料別途) | 引き出し対応の全国店舗網あり。 |
補足:私の選択理由(SBI証券)
私はもともと、積立NISAや個別株の取引をSBI証券で行っていたため、「資産を一元的に管理したい」という理由から、SBI証券での純金積立を選びました。
当時は金ETFの定額積立が非対応だったこともあり、「現物型の積立をSBI証券で行う」という結論に至りました。
🔗関連記事:
実際に純金積立と金ETFの両方を3年間続けてみた感想や違いについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
👉 純金積立と金ETF、3年続けたリアルな違いとは?
金ETFとの違いとは?
「SBI証券で金ETFじゃなくて純金積立を選んだ理由は?」
金ETFと純金積立には以下の違いがあります:
項目 | 金ETF | 純金積立 |
---|---|---|
売買単位 | 数千円〜(株式単位) | 1,000円から可 |
保有資産 | 金価格に連動するETF | 純金現物(預り) |
売却時の受取 | 現金のみ | 現物引き出し可(業者による) |
手数料 | 売買手数料+信託報酬 | 月額手数料(1.65%〜2.75%) |
リスク | 金価格変動+証券市場変動 | 金価格変動 |
「投資」として売買を考えるならETF、「コツコツ積立てていきたい」「現物保有の安心感がほしい」なら純金積立が向いているでしょう。
純金積立における税金の仕組み|5年超保有で税負担が軽減される
純金積立によって得た売却益(譲渡益)は、「譲渡所得」として課税されます。ポイントは保有期間です。
所有期間 | 所得区分 | 課税計算式 |
---|---|---|
5年以内 | 短期譲渡所得 | 譲渡益+他の譲渡益-特別控除50万円 |
5年超 | 長期譲渡所得 | (譲渡益+他の譲渡益-特別控除50万円)×1/2 |
つまり、5年以上保有することで課税対象が半分になる=税金が軽減されます。
「金は長期保有が前提」と言われる理由の一つです。
※参考:国税庁
純金積立は“考えない投資”に最適かもしれない
私自身、株式のように日々の値動きに一喜一憂するのは苦手なので、純金積立は“精神的なセーフティネット”として位置付けています。
純金は配当も利息もありませんが、インフレに強く、株や債券と違った値動きをする「代替資産」として一定の存在感を持ちます。
また、「ドルコスト平均法」を活かすことで、価格が下がったときにも安く買い続けることができ、長期的には購入価格が平準化されます。
まとめ|目的に応じて選べば失敗しない
純金積立を始めるにあたっては、
- 資産の一元管理を重視 → 証券会社での積立がおすすめ
- 現物の引出や保管を重視 → 貴金属業者が向いている
- 短期売買ではなく長期保有 → 税制上も有利になる可能性が高い
というポイントを押さえておけば、選択に迷うことはありません。
私のように「他の資産とまとめて管理したい」「手数料は抑えたい」「長期で淡々と積み立てたい」という方には、証券口座型の純金積立が非常に相性が良いと感じています。
💡さらに詳しく:
私自身が純金積立と金ETFの両方を約3年続けてみたリアルな比較記事もあります。
▶ 3年でどう違った?純金積立と金ETFの比較体験記
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